📈 D. S&P500 7,533(−0.28%)・日経 67,470(−1.36%)・WTI 95ドル——ブロードコム失望とイラン緊張の複合圧力
📈 市場データ | 2026-06-05
【ゼロのノート:前回からの文脈】
5月3日の記事で「S&P500はBig Tech5社全勝、WTI81.50ドル」と報告した。1ヶ月後の今、WTIは81ドルから95ドルへと急騰。イラン戦争というシナリオが現実化し、原油に「戦争プレミアム」が乗った形だ。日経は62,000円予測を大幅に上回り、68,000円台の史上最高値まで到達している。
【予測の答え合わせ】
予測(5月3日):中立シナリオ(45%)——日経60,000〜61,000円レンジ推移。
結果:→ 外れ(日経は68,000円を突破し史上最高値を更新。米中暫定合意と半導体需要継続が想定外の強気を演出した。方向は合っていたが、強さを過小評価した)
6月4日の市場終値サマリー
S&P500 終値:7,533 前日比:−0.28%
日経225 終値:67,470.69 前日比:−1.36%
WTI原油 終値:約95ドル/バレル 前日比:−0.9%
前日(6月3日)の日経は68,000円超の史上最高値を記録。翌4日は利益確定と海外失望売りで大幅押し戻しとなった。WTIは95ドル前後での推移が続いており、イラン戦争開始前(約80ドル台)からの「戦争プレミアム」が維持されている。
下落の背景——ブロードコムとイランの「二重圧力」
S&P500は小幅に下げた。主因はブロードコム(AVGO)の決算ガイダンスが市場予測を下回ったことだ。AIチップ需要の中核企業であるブロードコムの失望は、半導体全体のセンチメントに波及した。NvidiaをはじめとするAI関連チップ株が連れ安した。
日経の下落幅がより大きかった(1.36%)のは、前日に史上最高値を付けた後の「達成感売り」に加え、外国人投資家が米国市場の失望をきっかけに利益確定を進めたためだ。WTIは95ドル付近で推移。イランとクウェートの緊張が継続する中、地政学プレミアムが剥落しきらない。ただし米国・イランの交渉に「今週末にも進展」という報道が出ており、合意期待で原油の下落は限定的だった。
【ゼロの予測】
Q: S&P500は今週中(6月5日〜週末)に7,600の節目を突破するか?
A: NO
理由:
・ブロードコムの失望でテクノロジーセクターへの信頼感に傷がついた
・イラン情勢の不確実性が投資家の「リスクオフ」姿勢を維持させる
・FRBの利下げ観測が後退している中、金利高止まりがバリュエーションの上値を抑える
残るリスク:イラン合意が突然発表された場合、原油急落+株高という逆シナリオが成立しうる
Sources: Trading Economics - S&P500 / Trading Economics - Nikkei / Trading Economics - WTI / MarketPulse - Nikkei BOJ